大人になってピアノを習い始めた方、また子どもの頃習っていて、大人になってまたピアノを再開された方がいるとおもいます。
大人になってピアノ教室に通い、だんだん上達してくると「コンクールに出てみたい」と思うことや先生に勧められて参加を検討される方がいるのではないでしょうか。
コンクールに参加することで、自身のレベルや実力を知る機会になり、ますます日々の練習が楽しくなるでしょう。
大人が参加できるピアノコンクールにはどんなコンクールがあるのか、ご紹介します!!
大人初心者でも参加しやすいピアノコンクールとは?
参加者の年齢や経験に合わせた、安心して挑戦できるように設定されたコンクールは大人の初心者でも参加しやすいでしょう。
こうしたコンクールの特徴は、難易度の幅広さや初心者向けのカテゴリーがあることです。多くのコンクールでは、年齢別、経験別にカテゴリーが分かれており、初めて参加する人でも自分のレベルに合った部門を選ぶことができます。
また、演奏時間や曲目の制限が緩やかな場合も多く、初心者でも準備しやすい点が魅力です。
さらに、演奏後に講評がもらえることがあり、フィードバックを受けることで技術的な成長を実感できる点も大きなメリットです。
審査基準も、演奏の完成度だけでなく、音楽を楽しむ気持ちや表現力を重視するコンクールも多く、初心者でも自信を持って参加できます。
こうしたコンクールに挑戦することで、技術的な向上はもちろん、自己表現の幅も広がり、ピアノの楽しさを再発見することができます。
ピアノ初心者におすすめ!気軽に参加できる大人向けコンクール3選+α
初心者でも参加しやすい大人向けピアノコンクールとして、「エリーゼ音楽祭」 「ブルーメンシュタインピアノコンクール」 「ブルグミュラーコンクール」の3つとピティナ・ピアノステップをご紹介します。
エリーゼ音楽祭(EME:Elise Music Entertainment)
大人の音楽愛好家が参加でき、初心者から音楽愛好家、アマチュアの方々のレベルアップに繋がるピアノコンクールです。15歳以上(中学生を除く)の方を対象とした、大人のためのピアノコンクールとなります。また、曲目の自由度が高く、自分の得意な楽曲を選べるのが魅力の一つです。
<開催日時&受験の流れ>⇦コチラ
※2024年の情報を参考にしてください。
申込:年始すぐに申込が開始
部門&受験料:とても細かく分けられているため、上記リンクからご確認ください。ページ真ん中以降に部門と受験料が確認できます。
※エリーゼ音楽祭のユニークなところは、全国大会で一部の賞を受賞すると副賞がもらえます。また、全国大会では「参加+レセプション」がセットとなっており、仲間との出会いや審査員の方々との交流もあり大人ならではの大会です。
~大人のための~ ブルーメンシュタインピアノコンクール
この大会の特徴は、初心者向けの部門が設けられているため、初めての参加でも安心して挑戦できます。審査は演奏の完成度だけでなく、心打つ演奏や取り組み姿勢も考慮されるため、緊張せずに自分のペースで演奏を楽しむことができます。さらに、フィードバックも丁寧に行われるので、今後の練習の参考になります。音楽仲間との交流も活発で、参加することでモチベーションを高めることができるでしょう。
部門:大人部門、ブルーメン部門、ショパン部門
※各部門の詳細についてはリンクよりご確認ください。
ブルグミュラーコンクール
ピアノ教育において定評のあるブルグミュラーの曲を題材にしたコンクールです。「ブルグミュラー25の練習曲」または「ブルグミュラー18の練習曲」から選曲しエントリーすることができます。
ブルグミュラーの楽曲は、表現力や技術の基礎を養うのに適しており、初心者でも取り組みやすいのが特徴です。また、演奏動画もYoutubeで見ることができるので参考になります。各地域で予選が多く開催されているため、気軽にエントリーしやすく大人にも最適な大会です。
http://www.youtube.com/@BurgmullerConcours
オンライン(Zoom)でのリハーサル会も開催され、演奏するだけでなくチューターからの簡単なアドバイスももらえます。初めてで不安な方、アドバイスが欲しい方はいい機会となるでしょう。
※2024年から「高校~一般部門」が「高校生部門」と「大人部門」に分かれることになり、より参加しやすくなったのではないでしょうか。
PTNAステップ(ピティナ・ピアノステップ)
発表会感覚で演奏できるのが特徴で、初心者から上級者まで幅広く参加可能です。プロのアドバイザーから直筆のメッセージ(講評)がもらえ、好きな日程&会場で参加することができます。また他の楽器とのアンサンブルや連弾も可能。クラシックだけでなくポピュラーな曲でもOK!参加回数が増えると「継続表彰」ももらえます。
「23ステップ」か「フリーステップ」でエントリーをしましょう!!
レベル毎に指定された課題曲から1曲で参加、または課題曲1曲と自由曲1曲の計2曲で参加できるコースです。
引用元:23ステップ(ピティナ・ピアノステップ)
- 23段階のきめ細かなレベル分けで、レッスンの進度の目安にも
- 約4,400曲の豊富なバリエーション
- レッスンでの使用頻度が高い教則本を丸ごと採用
- 4手、6手連弾用のアンサンブル曲もステップごとに採用
お好きな曲・お好きな演奏形態で1曲から参加可能なコースです。
演奏時間によって6つのコースに分かれています。引用元:フリーステップ(ピティナ・ピアノステップ)
- 規定時間は、舞台に上がってから降りるまでの時間です。入退場・足台設置の時間も含みますので、1分弱の余裕を持ってお申し込みください。
- 時間内であれば、1曲でも複数曲でも構いません。
- 自作、自編曲での参加も可能です。その際、作曲者または編曲者を必ず明記してください。
- 課題曲一覧から選曲する場合は課題曲の曲目コードをご入力ください。
- ピアノ以外の楽器での参加も可能ですが、参加者側での持ち込みが可能な場合に限ります(開催地区によっては会場側での用意があります)
- 参加者(登録者)は全曲通して演奏してください。ただし、参加者2名・3名登録では全員で演奏する曲が1曲あれば問題ありません。
本当にエントリーして大丈夫!?初心者も安心して挑戦できるピアノコンクールの魅力
大人のピアノコンクールの魅力は、音楽を楽しむことを第一に考えたアットホームな雰囲気です。
プロを目指すコンクールとは異なり、趣味としてピアノを学ぶ大人が気軽に参加できるのが特徴です。また、演奏の場を通じて新しい仲間や友人と出会えることも大きなメリットです。
コンクール後の交流会や打ち上げイベントで、共通の趣味を持つ仲間たちと意見交換でき、モチベーションの向上にもつながります。さらに、参加者は審査員からのフィードバックを受け取ることができ、今後の練習に役立てることができます。
挑戦することで、演奏技術だけでなく自信もつき、音楽を通じた自己成長を感じることができるでしょう。
大人初心者向けピアノコンクールでの服装は?
大人初心者向けのピアノコンクールでは、服装選びにあまりこだわる必要はありません。
女性は、せっかくの舞台だからと演奏用ドレスで参加する方、カジュアル過ぎずかといってフォーマルすぎない服装で参加される方など様々です。ワンピースやスカートパンツスタイルでも全然問題ありません。
男性の場合、ジャケットやシャツにスラックスを合わせるスタイルが多いです。
動きやすさ、演奏のしやすさも考慮しつつ決めるとよいでしょう。
また、靴はペダルを踏みやすいものを選ぶのがオススメです。
自分の演奏に集中できるよう、リラックスできる服装&靴を選ぶことで、緊張を少しでも和らげることができます。
エントリーする前に必ず確認しておくこととは?
演奏時間:出入りを含めた演奏時間なのか、演奏のみをカウントした時間なのか。
選曲:課題曲の有無、自由曲のみ、時代(バロックやロマン派等)の制限があるのか、ポピュラー曲も可能なのか。
暗譜必須または視奏可能かどうか(視奏が審査に影響する場合があるので注意が必要です。要項に記載があります)。
動画撮影が可能か(やはり自分の演奏を客観的にみることも大事)
※動画撮影の可否については受験票に記載があることがほとんどです。
まとめ
大人初心者でも気軽に挑戦できるピアノコンクールは、自身成長のきっかけとなる素晴らしい機会です。また大人になって夢中になれる、成長できることは人生を豊かにしてくれます。
演奏の場があることで、日々の練習に目標ができ、モチベーションがアップします。
PTNAステップやアマチュア向けの大会は、特に初心者に優しいカテゴリーが設定されており、参加者同士の交流も盛んです。また、服装に関しては、緊張を和らげるためにも、自分が心地よく感じられるスタイルを選ぶことがポイントです。
これからピアノを始めたい方、挑戦したい方は、ぜひ一度コンクールに参加してみてください。初心者だからこそ味わえる成長の喜びが待っています。